【読書】行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術

読んだ本

行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術

行動科学を使ってできる人が育つ! 教える技術

最近、仕事で後輩の教育係を行っています。

後輩の教育を行う上で参考になるかも、と先輩から本書を借りて読みました。

育成を行う際に気をつけることについて、記載されている本です。

学んだこと

育たない原因

  • 「仕事は細かく教えるのではなく、盗んで覚えるもの」という古い考え方
  • 環境の変化
  • 環境の変化による、価値観の多様化

行うこと

心ではなく、行動に焦点を当てる

  • 対象となる人の「行動」を観察・分析
  • 望ましい行動なら、その行動をさらに実行し続けるようにする
  • 行動が間違っているなら、正しい行動に置き換えるための仕掛けを施す

信頼関係を構築

チーム内で信頼関係を築いていくために、必要な話。

  • プライベートの話をする
  • 小さい成功体験を褒めることで、見られているということを間接的に伝える
  • 失敗体験を話す

個人的には、あまり知らない人とプライベートの話をしたいと思いません。

本の中には鉄則として記載されていましたが、本が執筆されたときから時代が変わっていたり、個人差もあると思うので、全てをそのまま適用してはいけないなと感じました。

コミュニケーションの量を増やす上でプライベートの話をするよりは、「大学のとき何してた」とか、本人が今まで何をしてきたか、から入る方が良いのではないかと考えています。

動機を把握

仕事に関してどんなふうに成長していきたいと考えているのかを把握する必要がある。

そもそもの動機が弱い人もいると思うので、このあたりは無理に聞くのは良くないなと思いました。

内容の分割

  • 知識と技術に分ける
    • 知識:内容を知っている状態
    • 技術:課題を解決できる状態

細かく噛み砕く

  • タスクを理解し、実行できる粒度まで噛み砕く
  • 1つずつ実行できていたら、小さな成功体験を達成できたとして褒める

感想

教える対象の人が、作業を分割して、行動ベースで何をしたら良いかわからない人向けの本だと感じました。

行おうとしているタスクに対して、分からないことを知るための方法を教える際に、「行動」に焦点を当てることはとても重要だと感じました。

一方で、ある程度タスクを分割して一人で進められる人に関しては、このような手法は煩わしいかもしれません。

教育対象者がどのような人かを見極めて、適切なタイミングでアドバイスができれば良いと感じました。