【読書】Being Geek ギークであり続けるためのキャリア戦略
読んだ本
Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略
- 作者: Michael Lopp,夏目大
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2011/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学んだこと
ギークの定義
ギークは、基本的に「システム思考」をする人間である。世界をコンピューターと同じようなものとして認識しているということだ。
キャリア形成
大切なことは3つ
- 方向性
- 成長
- 成果
それぞれ以下のような問いを立てる。
- 自分の開発する製品の技術的な方向性の決定に能動的に関われているか
- 成長のために自分が何をすべきか分かっているか
- 期日を守って仕事をしているか。自分に課せられた責任を十分に果たしているか。言葉と行動が一致しているか。
成長
- 最近、何か失敗をしたか?
- 自分に意義を唱える人が身近にいるか?
- この1週間の間に何か学んだことはあるか?それについて説明できるか?
上記について、一つでもNoであれば、成長が止まっている可能性がある。
取り組む姿勢
ワークライフバランスは重要だが、業界上「9時5時」の仕事は存在しない。
24時間休みなく仕事をする必要はないが、取り組んでいる仕事が自分の一部であると感じられるくらいには没頭する必要がある。
何もしないときに、一切仕事のことを考えなくなったとしたら、心が離れていることを示す兆候。
コミュニケーション/マネジメント
- マネージャをマネジメントする
- 上司とのコミュニケーション方法
について、様々なことが書かれていました。
ゲームの要素
面白いゲームには、主に次の3つの特徴が存在するため、これらの要素を仕事に取り入れることで組織を活性化させる。
- 発見 → 混乱から秩序へ
- 最適化と繰り返し → ゲームのパラドックス
- 達成 → 他人との競争
ゲームを取り入れるという視点がとても面白いと思いました。
人脈
ギークのキャリア形成に役立つものには、「無形の資産」と呼ぶべきものが多い。資産の例の1つとして、「人脈」もあげられる。
人脈は社内と社外に分かれる。社外のエンジニアとのコミュニケーションはハードルが高いが、テクノロジーについて熱心に話せる人の存在は重要。
採用
優秀な人材の採用は自らのキャリアにもプラスになる
会社の危機
戦略的会話の中心にいる人が離れる(第1派) → 戦術的な会話しかいない人も離れる(第2派) → 残っている人も離れる(第3派)
このような場合のアプローチは、「ただ見ている」「離れる」「食い止めようとする」の3つになる。
感想
ギークであり続けるために、会社と共に自分も成長していくキャリア戦略の立て方を学びました。
自らのキャリアを自分で切り開いていくために、自分自身も組織の中心に近いところへ入り(社内政治に積極的になるということではないですが)、積極的に優秀な人と働くための土台を作る必要があると感じました。
プログラミングを学び、技術を学ぶことが楽しいため、最初のころは技術だけできれば良いと思っていましたが、マネジメントもするようになり
会社の中で自由に立ち回るには、自由に立ち回るだけの権限委譲をしてもらえるほどの信頼が必要ということを学びました。
そのため、ギークでありつつ、「責任」「権限」をもらって自由に立ち回れるようになりたいと感じている中で読んだ本だったので、とても学びがありました。
今までは「責任」を持って成長を続けられる環境を会社の中に求めることが多かったですが
今後は自由な環境を求めるだけでなく、自分で作っていこうと感じました。