Designship2019 参加レポート
Designship2019に参加しました。
私はデザイナーではなく、iOSエンジニアですが、エンジニアの視点からDesignshipについて感じたことについて、記事を書ければと思います。
テーマ
物語の力で「デザイン」の壁を越える。をテーマに、様々なスピーカーの方が話をしていました。
スピーカーの方は、事前に自分自身の物語を話すというテーマで構成を考えていたため、全体的にエモくて良かったです。
また、デザイナーの方と言っても、一人一人全然違うキャリアを歩んでいて、とてもカッコいいなあと思いました。
イベント・会場について
とてもおしゃれな空間で、ずっと居心地が良かったです。あと、オープニングがとても格好良かったです。
技術系の勉強会でもオープニングとかカッコいいなと思いますが、照明とかもキレイで、会場の使い方・場所の作り方へのこだわりを感じて、すごく良いなと思いました。
また、イベントを見るために会場へ行くことができなくても、配信を見ることもできるのも、とてもありがたいなと思いました。
セッションについて
全てのセッションについて、学びが多すぎました。特に心を動かされたセッションについてメモを残しておきます。
グロービス パネルディスカッションの話
これからの時代はBTC(Business, Technology, Creative)をかけ合わせることが重要だという話、また、これからのデザイナーがどうなっていくのかという話をしていました。
デザイナーの文脈はエンジニアに当てはめて考えていましたが、エンジニアでも同じようなことが求められていると感じました。
BTC人材については、本があるようなので、さっそく本を買いました。読んでみようと思います。
イノベーション・スキルセット?世界が求めるBTC型人材とその手引き
- 作者: 田川欣哉
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2019/08/24
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
追記:イノベーション・スキルセットに関するブログを書いたので、リンクを貼っておきます。
掛け合わせ(越境)
様々なスキルを掛け合わせる(越境する)方法や、越境する上で心がけることを話されていました。
印象に残っていたのは、「5年~10年のスパンで考える」・「近傍に越境する」というワードです。
日本について
全てのセッションの中で一番度肝を抜かれました。この方の話をずっと聞いていたいと思うくらいには凄いセッションでした。本当に貴重な経験だった。
EmptinessとSimplicityの違い
- Emptinessは無で、そこに解釈の余地がある
- Simplicityは単純な構造ということ
解釈の余地がある資源を、日本はずっと前からたくさん持っていて、まだ発見されていないだけということを学びました。
いつも日本は駄目、グローバルが良い、ローカルは駄目、のような1元的な見方をしてしまっていた自分を恥ずかしく思ったのと共に、少し日本が好きになりました。
Emptinessという考え方は、モノの拡張性を考える上でとても重要だと思いました。
1日目にCookpadの方が話していた、便利と楽しみの正しい関係性ってなんだろう?という話も、EmptinessとSimplicityの別の表現なのかなあと思いました。あの話もとてもとても学びが多くて良かったです。
家に帰って調べてみたのですが、Emptinessの話は以下の本でも言及されているようです。この方の本を買い漁って少しでも取り入れたい。
- 作者: 原研哉
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
イラストや漫画で「伝える」デザイン
苦手なことを通じて、「伝える」ということを突き詰めた結果、漫画で「伝える」ことができるようになった話でした。
自分も文章で伝えるのが苦手だなとか、話をするのが苦手だと思うことがあったので、そういうモヤモヤをそのままにしないで、新しい方法を考えてみるようにしたいと思いました。
文章で伝えずに、動画・スライドなど色々な手段で伝えることに挑戦してみようかなと思いました。
全体を通じて
Designshipに登壇された方は、BTCで言うところのCreativeに精通していることはもちろん、様々な分野とかけ合わせたマルチスキルを持っていて、とても凄いなと思いました。
また、発表の言語化能力がとても高く、ロジカルで分かりやすいため、ロジカルシンキングなどの基礎的な力も持っていることがとても重要だと思いました。
スライドの作り方
技術系の発表だと、どうしても過去の話に終始することが多くなりますが
今回の発表はプロダクトの話や、発表者の人生の話が多く、過去→未来に向かうためのプレゼンが多かったです。全体的にエモくて良いなと思いました。
感想
カンファレンスについて、最初は先輩に行こうと言われたので行くくらいの動機だったのですが、行って本当に良かったと思いました。
自分の知らない世界をたくさん知る事ができて、視野を広げることが出来た気がします。
取り急ぎはカンファレンスに行った経験から何をするかを考えることと、たくさん本を読んでインプットを刷り込みたいです。早くアーカイブ配信されないかなあ。