天才を殺す凡人 を読んだ
読んだ本
なぜ読んだか
会社に勤めると、様々な人がいます。
私は人間関係について、重く悩んでいる訳ではないですが
人間関係ってどうやって上手く付き合っていくんだろうといつも考えていました。
本屋で良い本を探していた時に
「職場の人間関係に悩む、すべての人へ」という表紙と「天才を殺す凡人」のタイトルの強さで読みました。
また、とても表紙がかっこよくて、思わず読んでしまいました。
概要
著者が書いた、下記のブログを書籍化した本です。
世界は天才と秀才と凡人でできている
関係図
|
天才 |
秀才 |
凡人 |
評価軸 |
創造性 |
再現性 |
共感性 |
マイナスの感情 |
秀才には興味がない |
凡人を見下している |
天才を理解できないから排斥する (多数決やいじめなど) |
プラスの感情 |
凡人には、本当は理解して欲しい |
天才には妬みと憧れの相反する感情 |
秀才を天才だと勘違いしている |
主語 |
世界・心理などの超越した何か (存在・認識) |
組織やルールなど (知識・善悪) |
人 (私・あなた・私たち) |
凡人・秀才・天才は、自分自身の中にもいる三人で
殺しあったり、助け合ったりしながら仕事をしています。
この本では、以下のヒントを得られるように、ストーリー形式で話を展開しています。
- 自分の才能を段階的に高める方法
- 自分の才能を仕事で活かす、具体的な方法
- 組織が異なる才能をコラボレーションさせる方法
学んだこと
天才は実態を見せることはできない
だから、結果を出すまでは必ずバカにされるし、手のひらを返される。
天才は孤独な存在で、誰かに理解してほしいということを知りました。
共感性だけで判断すると間違う
- 資本主義の世界では、再現性 > 共感性で判断した方が良い
- 家族経営では、共感性 > 再現性で判断した方が良い
共感性は、物事の一部を切り取っているだけだから、判断基準として浅いということを学びました。
凡人の最強の武器、共感性を使いこなすための方法
- 他人の言葉をデトックスすること
- 白状すること
才能は0か1かではなく、凡人:秀才:天才 = 50 : 30 : 20のように、0から100までで割り振られるため
凡人だとしても、共感性を上手に使って、天才との架け橋のような役割を行うこともできることを学びました。
人生は、配られたカードで勝負するしかない
この本では、先天的な才能の要素だけではなく
与えられたカードを使って、才能をどう使っていくか・磨いていくかという視点で書かれていて、とても勉強になりました。
新しいチャレンジをしている人・したい人は、この本を読むと考え方が変わるのではないかなと思いました。
感想
人間の才能と人間関係について書かれていて、とても面白かったです。
自分の中にいる個性は、どれなんだろう?
自分に与えられているカードを再認識して、良い成果を出していきたいなと思いました。
前に読んだ「転職の思考法」の著者でもあり、この人の本はとても好きだなと思いました。
はてなブログも早速登録しました。
ブログでの反響のある題材を書籍化する流れは
いきなり多くの分量を書くのではなく、反響があれば本をかけるので
無駄な労力も割かずに済みますし、とても面白いなと思いました。
また、本の最後にブログの感想欄があり
本自体は右から読んでいくのですが、ブログの感想欄だけ左から読むような形になっていて
他の本ではあまり見ない取り組みだなと思いました。
よく聞いているCreepy Nutsの「みんなちがって、みんないい。」
の歌詞に出てくる人たちも、このような個性を持っているなあと思うと
この歌をもう一度聞きたいなと思いました。
Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / みんなちがって、みんないい。【MV】 - YouTube
ちなみに、Creepy Nutsの「みんなちがって、みんないい。」に出てくる人を図にして表すと、こんな感じなのかなと思いました。