【読書】他人を攻撃せずにいられない人

読んだ本

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書)

相手を破壊するようなことをしておきながら、「仕事上必要なことだ」「あくまでも愛情からやっている」などと思い込んでいるような場合もあるので、厄介なこと、この上ない。こういう人のターゲットにされると、くたくたに疲れ果てたり、ぼろぼろに壊されたりして大変な目に遭う。そこで、本書では、他人を攻撃せずにはいられない、攻撃欲の強い人を取り上げ、その心理メカニズムを分析することにしたい。

  • 第1章:攻撃欲の強い人とはどんな人なのかを、事例を紹介しながら説明する
  • 第2章:ターゲットをどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げる
  • 第3章:攻撃されても、ターゲットが抵抗できないのは一体なぜなのか
  • 第4章:なぜ、こんなふうに攻撃したり支配したりしようとするのか
  • 第5章:攻撃欲の強い人はターゲットにどんな影響を及ぼすのか
  • 第6章:攻撃欲の強い人に「つける薬」はあるのか、こういう人とどう向き合えばいいのか、どんなふうに対処すべきかについて述べ、処方箋を紹介する

学んだこと

攻撃欲のある人について

攻撃欲のある人は、攻撃していることを周囲に気づかれないように隠蔽する達人であることが多い。先の女性も、「先輩は、私の憧れです」などという歯が浮くようなおべんちゃらを真に受け、安心して愚痴をこぼしたり、新しい企画について相談したりしていた結果、気づいたときにはもう手遅れだったわけである。

あなたが、うまくやれたと、ちょっぴり誇らしい気持ちになっていたら、ささいなことで難癖をつけて、気持ちをくじくようなことをする。

自分に後ろめたいところ、やましいところがあるほど、それを他人に投影して攻撃するような人間がいるのだということを知っておけば、それほど悩まずにすむはずである。

自分が背負いきれない罪悪感を相手に「投影」すれば、厄介な感情から解放されるだけでなく、責任転嫁もできるので、まさに一石二鳥というわけである。

攻撃欲のある人は、攻撃することで自分の責任を投影し、相手のやる気を削いでいくことを学びました。

また、本人や攻撃を受けている人が自覚がないのも辛いところだと思いました。

どうして責任を転換するのか

なぜ他責に走るのか。それは「すごい自分」という自己愛的イメージと現実とのギャップを、自分では埋められないために、他人のせいにすることで万能感を維持しようとするからである。

攻撃欲のある人は、自分をすごく見せるために必死なんだということを学びました。

向き合い方、かわし方

心得

実は臆病な意気地なしな人だという観点から眺めることが重要。

考えること

  • なぜ、こんなふうにふるまうのか?
  • 一体何を恐れているのか?
  • 何に対して劣等感を抱いているのか?

ちゃんとした話し合いがいつかはできるようになるだろうなどという淡い期待は、早めに捨てたほうがいい

ある人が攻撃欲の強い人だということに気づいたら、最良の解決策は、できるだけ避けることである