さよならインターネット を読んだ
読んだ本
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/08
- メディア: 新書
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読んだ理由
- 全文公開チャレンジが面白い!
著者である家入さんのブログにて、全文公開されていたので、読んでみました。
https://ieiri.co/n/n6971e64a7603?creator_urlname=ieiri
概要
インターネットの歴史と、これからインターネットはどうなっていくのかを書いた本です。
学んだこと
インターネットの変遷
初期
- コミュニケーションのための小さい世界ができあがる
- 小さな世界は優しかった
- 繋がらないことも多く、繋がりたい
- 逃げ込める先としてのインターネット
Web2.0
輪郭を失っている状態(インターネットと現実の境界線があいまいになっている)
- 小さい声を上げられるようになり、拾えるようにもなった(ex. インターネットを通じて、震災後に素早く支援活動)
- LINEなどの登場と共に個人レベルで業務をこなせるようになった
未来
- インターネットの世界は、むしろ縮小していく
Twitterの炎上など、多くの人の目に触れるのは怖いため
インターネットは、居心地の良い小部屋のようなものになると書いています。
- あふれる表現者と不足する鑑賞者
- 進むCtoCとシェア(ex. シェアリングエコノミーなど)
- 体験価値が重視される
CDなどのコピーできるものではなく、ライブなどの体験価値が重視されます。
そのため、再現性の低い偶然のものほど、価値が高くなる傾向になりそうです。
経済的な観点
- コミュニケーションコストがとても下がった
下がりすぎて、逆にコストをあげようとする動きもある。(ex. オンラインサロンの有料コミュニティ)
つながることへのコストが低い現代では、つながりを断つほうが難しくなっているので、つながりを断つ時間も重要。
学んだこと
インターネットでのしきたりとふるまい
なんでもありだからこそ、「しきたり」と「ふるまい」を正して、信用のある人になった方が良いということを学びました。
世界を強制的に変えていく
居心地の良いところだけに留まるのではなく、色々なことをして軸を増やしていくことが重要ということを学びました。
書店に行く
- 知識を得る
- 視野を広げる
インターネットでは、興味のある分野だけを知ることが多いため
書店に行って興味を持てる分野を広げることが重要ということを学びました。
全文公開チャレンジについて
全文公開チャレンジは、Webページ上で単語で検索することで
なんとなく知ったけどどの辺にあったか分からない単語をキーワード検索ができるので
本に比べると読みづらいとは思いますが、意外と読めると思いました。
ただ、本に比べてスクロールがしやすいため
知識が身につく度合いは、本の方が高いなと感じました。
無料で見られるのは、とてもありがたいです。
そのうち、書籍もWebページ上で公開されることで
バージョンをつけてバージョン管理できるような書籍も出てくるのかなと思いました。